給料差し押さえを止める方法|緊急対処法と手続きの流れ

更新日:2026年5月


はじめに

「給料が差し押さえられた」「会社に知られてしまう」——給料の差し押さえは、生活と職場の両面に大きなダメージを与えます。しかし、適切な対処をすることで、差し押さえを止めたり、最小限に抑えることができます。

本記事では、給料差し押さえが来た場合の緊急対処法と、各手続きの効果を解説します。


給料差し押さえの仕組み

給料の差し押さえは、債権者が裁判所を通じて、勤務先に対して「給与の一部を直接自分(債権者)に支払うよう命令する」手続きです。

差し押さえの対象額

給与全額が差し押さえられるわけではありません。法律で以下のように保護されています。

給与の手取り額差し押さえられる額
44万円以下手取りの4分の1まで
44万円超手取りから33万円を引いた額まで

つまり、最低でも手取りの4分の3は手元に残ります。


給料差し押さえが会社にバレる

給料差し押さえが行われると、裁判所から勤務先(会社)に「差し押さえ命令」が届きます。これにより、会社は差し押さえの事実を知ることになります

給与担当者・経理担当者が対応するため、少なくとも一部の社員には知られることになります。


緊急対処法:弁護士に今すぐ依頼する

給料差し押さえへの最も有効な緊急対処は、弁護士(または司法書士)への即時依頼です。

任意整理を依頼した場合

弁護士が受任通知を送ることで、差し押さえ前であれば取り立てを止められる場合があります。ただし、すでに差し押さえ命令が確定している場合は、任意整理だけでは止められないことが多いです。

個人再生・自己破産を申し立てた場合

裁判所に個人再生または自己破産の申立てを行うと、「強制執行中止命令・禁止命令」を申請できる場合があります。これが認められると、進行中の差し押さえが止まります。

手続き差し押さえへの効果
任意整理の受任通知差し押さえ前なら止められる可能性あり
個人再生の申立て中止命令で止められる場合がある
自己破産の申立て中止命令で止められる場合がある

差し押さえを止めるための手続きの流れ

STEP 1:弁護士に電話・相談(当日中に)
 ↓
STEP 2:受任・依頼(即日または翌日)
 ↓
STEP 3:弁護士が裁判所または債権者に働きかける
 ↓
STEP 4:個人再生・自己破産の場合は申立て
 ↓
STEP 5:中止命令の申請
 ↓
STEP 6:差し押さえの停止

差し押さえを防ぐには事前対応が重要

差し押さえが来てからでは選択肢が狭まります。以下のような段階で早めに動くことが重要です。

段階推奨する行動
督促状が来た弁護士に相談し、任意整理を検討する
支払督促が来た2週間以内に異議申し立て+弁護士依頼
訴訟(訴状)が来た期日前に弁護士に依頼
差し押さえ命令が来た緊急で弁護士に依頼・個人再生/自己破産を検討

勤務先への影響を最小限にするために

差し押さえが来た後も、弁護士に依頼して適切な手続きを進めることで、早期に差し押さえを解除できれば職場への影響を抑えられます。

また、解雇は差し押さえを理由に行うことは法律上できません(労働基準法の保護)。ただし、職場の雰囲気・信頼関係への影響は避けられない場合があります。


まとめ

  • 給料差し押さえは給与の4分の1が上限で、生活費は一定程度守られる
  • 差し押さえが来ると勤務先(会社)に知られることになる
  • 緊急対処は弁護士への即時依頼が最優先
  • 個人再生・自己破産の申立てで中止命令を申請できる場合がある
  • 差し押さえが来る前(督促・支払督促の段階)での早期対応が最善

給料差し押さえは「今日中に動く」ことが重要です。弁護士・司法書士への緊急相談を今すぐ行動に移してください。