任意整理・自己破産・個人再生の違いと選び方【比較表付き】

更新日:2026年5月


3つの債務整理を比較表で確認

項目任意整理個人再生自己破産
裁判所不要必要必要
借金の減り方利息カットのみ(元金は原則そのまま)最大1/5に圧縮原則ゼロ
資産への影響なし一部影響あり20万円超の財産は処分
住宅影響なし住宅ローン特則で守れる場合あり失う可能性が高い
影響なし(ローン完済の場合)評価額次第20万円超は処分
職業制限なしなし一部あり(弁護士・税理士等)
官報掲載なしありあり
収入要件分割返済できる収入が必要継続収入が必要特になし
ブラックリスト5年程度5〜10年程度5〜10年程度
手続き期間3〜6ヶ月6〜12ヶ月6〜12ヶ月
費用15〜30万円30〜60万円20〜50万円

任意整理が向いているケース

以下に当てはまる方は任意整理が選択肢になります:

  • 安定した収入があり、利息さえなければ返せる
  • 整理したい借金と残したい借金がある
  • 仕事・資格への影響を避けたい
  • 家族や周囲に知られたくない
  • 持ち家・車を手放したくない

目安:借金総額が年収の3年分以内


個人再生が向いているケース

以下に当てはまる方は個人再生が選択肢になります:

  • 借金が多すぎて任意整理では追いつかない
  • 持ち家(住宅ローン)を守りたい
  • 継続的な収入がある
  • 自己破産の職業制限を受けたくない

目安:借金総額が500万円以上で返済が難しいが収入がある

個人再生では「住宅ローン特則」を使うと、住宅ローン以外の借金を圧縮しながら自宅を守ることが可能です。


自己破産が向いているケース

以下に当てはまる方は自己破産が選択肢になります:

  • 収入がなく、返済の見込みが全くない
  • 借金が非常に多く、個人再生でも返済が難しい
  • 資産がほとんどない

自己破産は借金をゼロにできる最も強力な手段ですが、以下の職業は手続き中に制限を受けます:

  • 弁護士・税理士・公認会計士などの士業
  • 警備員
  • 保険外交員 など

手続きが完了(免責許可)すれば職業制限は解除されます。


選び方のフローチャート

借金で悩んでいる
    │
    ├─ 収入はあるか?
    │   ├─ ある → 利息なしで返せる?
    │   │          ├─ 返せる → 【任意整理】
    │   │          └─ 返せない → 住宅を守りたい?
    │   │                          ├─ 守りたい → 【個人再生】
    │   │                          └─ こだわらない → 【自己破産】
    │   └─ ない → 【自己破産】

迷ったときはどうする?

どの手続きが最適かは、借金の総額・収入・資産・家族構成などによって異なります。弁護士・司法書士への無料相談で、自分に合った選択肢を提示してもらうのが最も確実です。

多くの専門家がオンライン相談・電話相談にも対応しており、相談だけなら費用はかかりません。


まとめ

  • 任意整理:利息カット・元金はそのまま・裁判所不要・影響範囲が最小
  • 個人再生:借金を最大1/5に圧縮・住宅を守れる・裁判所が必要
  • 自己破産:借金をゼロに・資産は処分・職業制限あり